次世代の銀行を創る「株式会社みんなの銀行」。創造することにワクワクできるエンジニアを募集【転載記事:ミライのお仕事】
ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社みんなの銀行にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同行で働く魅力をご紹介します。
株式会社みんなの銀行は、新しい価値を提供できる次世代の銀行を目指して誕生した日本初のデジタルバンクです。
従来の銀行とは異なり、エンジニアやデザイナー、マーケター、データサイエンティストなど、多様なスキルを持つプロフェッショナルが集まり、デジタル技術を活用した新しい銀行の形を創造しています。
今回は、同行の特徴的な組織文化や、エンジニアの働き方などについて、取締役頭取の永吉さんに詳しくお話を伺いました。
デジタル技術を活用して「新しい銀行の形」を創造
編集部:
みんなの銀行は新しい銀行の形として「デジタルバンク」を目指していると伺っていますが、一般的なネット銀行との違いについてお聞かせください。
永吉さん:
ユーザー体験の面では、スマートフォンのアプリに特化しているという特徴があります。リアルな店舗がないという点ではネット銀行と同じですが、みんなの銀行はWeb上でのサービスは展開していません。
また、設立の背景にも大きな違いがあります。2000年代初頭に誕生したネット銀行は、従来の銀行の仕組みをオンライン化し、店舗を省くことで利便性や効率性の向上を実現しました。
一方、私たちデジタルバンクは、現代のデジタル技術を前提に、銀行のあり方自体を再定義しています。既存の銀行業務のデジタル化ではなく、デジタルを起点に新しい銀行の形を創造するというアプローチを取っている点が大きな違いです。
ゼロから商品やシステム、業務のプロがモノづくりをすることで、使いやすいユーザー体験やシステムの柔軟性を実現しています。
「銀行員」は全体の約3割。モノづくり人材を積極採用
編集部:
組織体制や組織のカルチャーについても、一般的な銀行とは異なる特色があれば教えてください。
永吉さん:
一般的な銀行で働いているのは、ダイバーシティが進んでいるとはいえその大半が新卒で入行した「銀行員」です。
一方で、みんなの銀行では「銀行員」は全体の3割程度で、残り7割はエンジニア、デザイナー、マーケター、データサイエンティストなど、多様なスキルセットを持つプロフェッショナルです。全体の10%にも満たない程度ですが、外国人エンジニアも積極的に採用しています。
最新のデジタルを活用して銀行を作るには、銀行業務の知識だけでなく、モノづくりができる人材が不可欠だと考えているんです。
スタートアップに倣ったフラットな組織作りで、素早い意思決定を実現
編集部:
組織文化も従来の銀行とは異なりそうですね。
永吉さん:
そうですね。スタートアップ企業の文化を参考にしているので、従来型の銀行とは大きく異なると思います。
例えば、私自身、「頭取」と呼ばれることはありません。「部長」や「課長」などの役職で呼び合う文化もなく、全員「さん」付けで呼び合っています。
また、フラットな組織構造となっているので、意思決定を行うためにたくさんの人の承認が必要ということもありません。もともと会社設立時は10名程度からスタートしたということもあり、担当者から直接役員に話をすることもよくあります。
ただし、現在は、従業員規模の急拡大に伴いフラットな組織構造の弊害も生まれてきました。意思決定のスピード感を維持するために体制等の見直しも検討中です。
挑戦・チームワークなど仕事の流儀を定めた7つの「INSIGHT」
編集部:
御行では「INSIGHT」という仕事の流儀を掲げていらっしゃいますね。これについて詳しくお聞かせください。
永吉さん:
ミッションやビジョン、バリューをさらに分解して、日々業務を行ううえでの判断軸やココロの拠り所として「INSIGHT」を定めています。
みんなの銀行の行員は日々この「INSIGHT」を拠り所にして仕事を行っていて、四半期に1回、その価値基準を最も体現した人を表彰する制度も設けています。
編集部:
7つの「INSIGHT」のうち、特徴的なものをいくつか教えていただけますか?
永吉さん:
例えば『Nothing is Impossible / 「できない」ではなく、どうしたら「できる」か考えよう。』という項目があります。
銀行は規制が多い業界ですが、新しい技術や多様な経験を持つメンバーの知見を活かすことで、従来は「できない」と思われていたことにも挑戦しています。
ほかには、『Stand United with Compassion / 常に「思い遣り」の精神を持とう。』という項目もあります。
銀行業務にはさまざまな規制やルール、必要なチェックがあるため、どんなに優秀な個人でも一人では完結できません。各メンバーが思いやりの気持ちを持って自分の領域を超えて他のチームと連携し、全体として成果を上げることが不可欠です。
例えば、最近注力しているローンビジネスにおいても、企画、マーケティング、システム開発、データサイエンスなど、多岐にわたる専門性を持つチームが協力して35~40人規模のメンバーで成果を生んでいます。このような協働の成功事例も表彰の対象となっています。
編集部:
この価値基準にフィットするかどうかは、採用の際にも重視しているのでしょうか。
永吉さん:
はい。カルチャーにフィットするかどうかはとても大切ですので、対話をする中で、その方に確認したい価値基準を深堀してお聞きするようにしています。
特に、私は『High Heat! / 「熱量」の高さで結果に差をつけよう。』という項目を重視して見ています。与えられた仕事を100%のクオリティで行うのは職業人としては当然のこととして、そこからさらに上を目指す熱量があるかどうか、対話を通じて確認しています。
柔軟な働き方を実現するみんなの銀行のエンジニア
編集部:
続いて、エンジニアの皆さんの働き方について教えてください。リモートで仕事をしているエンジニアの方も多いのでしょうか?
永吉さん:
そうですね。エンジニアの特性として、やはり移動時間を削減して集中できる環境で働きたいという方は多いですからね。
優秀なエンジニアを採用するためには、こうした声に対応して多様な働き方の選択肢を用意することが必要だと思っています。
ほとんど出社せずに働いているメンバーもいます。一方で新規サービス開発には他者との連携が不可欠なため、出社してコミュニケーションをとりながら仕事をするメンバーも多くいます。
「ワイガヤ部屋」「Zero.Lab(ゼロラボ)」など学び合いの機会が豊富
編集部:
リモートの方も含めて、技術に関する情報を共有したり交流したりする機会はあるのでしょうか?
永吉さん:
CIOが主体となって、毎日1時間、CIOへの相談や雑談が出来る場として「ワイガヤ部屋」を開催しています。
リアルとオンラインのハイブリッド形式の1時間程度の交流会で、会議枠を予約するとか、説明資料を作る等の手間をかけずにふらっと相談できる場で、エンジニアも自由に出入りしながらフランクに相談を行っていますよ。
他には、システムの開発・保守を行っているゼロバンク・デザインファクトリーのエンジニアが全員集まる会議があり、週に1度、他のグループがどんな取り組みをしているとか、どんなことで悩んでいるということを共有する「システム統括定例会議」があります。
さらにその会議枠の月末の会は、業務の話から自己研鑽の話まで技術的な共有ならなんでもOKな社内登壇会「Zero.Lab(ゼロラボ)」も開催しており、毎回100人以上が参加しています。
他には、毎月あるいは隔月で、Owner’s Barと称して、拠点の中でお酒やつまみを食べながらの懇親会も開催しているのですが、毎回30~50人程度のメンバーが集まって盛り上がっていますよ。
先日は、ブロックチェーンやステーブルコインといった新技術の可能性を探る発表を行っていて、とても盛り上がっていました。私たちは『価値』あるモノを仲介するということをミッションとしていますから、法定通貨に限らないさまざまな『価値』の仲介に向けて、新技術に関するR&Dや情報共有も積極的に行っています。
新しい技術を学び、わかりやすく言語化できるエンジニアを歓迎
編集部:
最後に、採用について伺いたいと思います。エンジニアを積極採用されているとのことですが、銀行システムの経験は重視されるのでしょうか。
永吉さん:
銀行システムの経験は必須ではありません。むしろ、最新のテクノロジーやソリューションの知見を持つ人材を求めています。みんなの銀行では、銀行以外の分野で培った技術力を持つメンバーが、銀行特有の要件やクオリティ基準を学びながら、新しい銀行システムを作り上げています。
編集部:
どのような資質やスキルを持ったエンジニアが活躍できると思いますか?
永吉さん:
私たちが考える優秀なエンジニア像は、「自己学習意欲が高い人」「わかりやすい説明ができる人」です。
デジタルを活用して新しい形の銀行を作り出すためには、当然ながら新しい技術や言語に興味を持ち、チャレンジする姿勢が求められます。一方で、専門的な仕事であっても独りよがりにならず、業務の目的やアウトプットを他のメンバーや経営陣にわかりやすく伝えられる力がとても大切だと考えています。
また、何かシステムを作ると当然ながら保守や運用の業務が発生します。保守や運用に対しても高い意識や経験を持っている方を求めていますし、それを経験した人にこそ新しいことにどんどんチャレンジしてほしいと思いますね。最低限守るべきところを守り、自動化・省力化を進め、多くのエンジニアが開発に注力できる環境を目指したいと思っています。
世の中にないものを創ることにワクワクできる仲間を募集!
編集部:
最後に、転職を考えている方々へのメッセージをお願いできますでしょうか。
永吉さん:
私たちは「未来の銀行を今作るとしたら、どんな銀行ができるか」という発想で、このプロジェクトを始めました。
現在の銀行の延長線上ではなく、10年先、20年先の銀行像をバックキャスティングして、それを今の形にしています。新しく参画されるメンバーには、単に前に進むだけでなく、まだ世の中にないものを創造することにワクワクしながら取り組んでいただきたいと思います。
私たちが特に注目しているのは、30代以下のデジタルネイティブ世代です。彼らがやがて銀行サービスの中核的なユーザーとなっていく中で、銀行以外の事業者が、シンプルで使いやすい金融サービスを次々と提供し始めています。
10年後に銀行の存在意義が問われかねないという危機感から、私たちは新しい価値の創造に挑戦し続けています。ともに金融の未来を共に創っていける方々のご参画をお待ちしています。
編集部:
ありがとうございます。インタビューを通じて、「未来の銀行づくり」に挑戦する御行の業務の魅力や従来の銀行とは異なる組織のカルチャーがよくわかりました。
本日は、たくさんの貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
この記事のまとめ
事業の特徴
日本初のデジタルバンクとして、スマホ特化型の銀行サービスを展開
従来の銀行業務のデジタル化ではなく、デジタル技術を前提に銀行取引を再定義
ゼロからシステムや業務プロセスを構築し、新しい銀行の形を創造
組織構成・カルチャー
従業員の約7割がエンジニア、デザイナー、マーケター、データサイエンティストなどの専門職
役職呼びを廃止し「さん」付けで呼び合う、フラットな組織文化を形成
外国人エンジニアも積極採用(全体の約10%)
働き方の特徴
リモートワークに対応し、働き方の柔軟な選択が可能
「ワイガヤ部屋」(週1回)や「Zero.Lab」(月1回)など、技術共有や交流の機会が充実
新技術のR&Dや情報共有を積極的に推進
求める人材像
新しい技術や言語に対する自己学習意欲が高い人材
専門的な内容を他職種のメンバーにもわかりやすく説明できる人材
保守・運用に対する高い意識を持ちつつ、新しいことにチャレンジできる人材
評価制度
行動指針を策定し、四半期ごとに優れたパフォーマンスを表彰
「できる」方法を考える姿勢や、チーム間連携による成果を重視
銀行システムの経験は必須ではなく最新テクノロジーの知見を重視
👇みんなの銀行 採用情報(MID CAREER RECRUITMENT)
https://corporate.minna-no-ginko.com/careers/job-descriptions/