プロeスポーツ選手として生きるってどういうこと?――ゲーミングハウスにHERE WE GO!(1/2)
こんにちは! みんなの銀行 CSOオフィスの矢澤です。今や人気職業の一つとなったプロeスポーツ選手。今回のnoteでは、CS entertainmentさんが運営するプロeスポーツチーム「FOR7」のゲーミングハウスに突撃し、eスポーツ市場やプロ選手のこと、そのお金事情に迫っていきます。
※本noteは、オンラインイベント「#お金のこと話してみよう みんなの銀行の日」から、プロeスポーツ選手とマネジメント会社によるトークセッションの模様を一部抜粋・再構成してお届けするものです。
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ゲーミングハウスにHERE WE GO!
矢澤 本日はプロeスポーツチーム「FOR7」さんのゲーミングハウス(※)に来ています。いやー、大きいですね!
※ゲーミングハウスではチームに所属する選手たちが共同生活を送っています。
矢澤 FOR7さんが所属するCS entertainmentさんは、プロeスポーツプレイヤー・ゲーム配信者(ストリーマー)のマネジメント等を⾏う会社で、みんなの銀行とパートナーシップを結んでいます。そんなご縁で、今回特別にゲーミングハウスにお邪魔させていただきました。それでは早速、ゲーミングハウスにHERE WE GO!
♪ ガチャッ(ドアを開ける音)
玉井社長・平野マネージャー こんにちは!
矢澤 こんにちは! こちらはCS entertainmentの玉井社長と、PUBG MOBILE部門の平野マネージャーです。そしてFOR7のWeb選手です! 本日はこのメンバーで「eスポーツ×お金」をテーマにお話していきたいと思います。
Web選手 よろしくお願いします!
プロeスポーツ選手と銀行員が、ガチ対決! 勝敗は……
矢澤 その前に……せっかくの機会ですので、プロeスポーツ選手の実力がいかほどのものなのか、まずは私がWeb選手と対戦し、確認させていただこうと思います。もしプロが銀行員に負けるなんてことになったら……。
Web選手 やばい、緊張する(笑)。
👇対戦の模様は動画で公開中!(TIME 3:22-5:16)
プロの世界に入ったきっかけは、〇〇
矢澤 さて、気を取り直してトークセッションに参りましょう! プロeスポーツ選手が普段どのよう活動されているのか、なかなか想像がつかないのですが、実際はどうなのでしょうか?
Web選手 そうですね。去年1年間(2021年)でいうと、年間2フェーズ制で実施されるプロeスポーツリーグ『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE』に出場し、フェーズ1が2月~4月にかけて行われ、そのあとオフシーズンを挟み、フェーズ2が7月~9月にかけて行われました。
玉井社長 年間試合数は、100試合程度です。
矢澤 Web選手がプロeスポーツ選手になったきっかけは、何でしょうか?
Web選手 現在CS entertainment のPUBG MOBILE部門に所属する、Fu選手から誘われたことがきっかけです。彼とは、実はプロの世界に入るずっと前からの知り合いで。もともと一緒に『PUBG MOBILE』(バトルロイヤルゲーム)をやっていたのですが、先にプロの世界に入った彼から「チームに入らないか?」って。それがきっかけとなって僕もプロの世界に入ったのですが、そこから幾つかチームを移って、現在のチーム、FOR7に辿り着きました。
矢澤 そうするとプロ歴はどのくらいに?
Web選手 プロチームに所属して2年以上経ちます。
プロeスポーツ選手に求められるものは?
矢澤 現在eスポーツ市場が急速に拡大していて、特に若い世代から人気を集めています。プロeスポーツ選手に求められるものは、何だと考えますか? 社長やマネージャー、選手の立場で異なると思うのですが。
玉井社長 eスポーツ以外の競技においても同じですが、プロである以上、「強さ」というのは大前提にあるとして。矢澤さんもおっしゃる通り、プロeスポーツ選手は今、若い世代の方々にとって憧れの職業なんですよね。だからこそ影響力がとても強いので、選手の「人間性」がすごく重要になってくると考えています。始まったばかりのこのシーンは、ファンやチームメイト、関係者といったたくさんの人に支えてもらい成り立っていますから、彼らへの感謝や気遣い、思いやりの心を忘れない、高い人間性が求められると思います。
Web選手 玉井社長のお話とも重なりますが、僕は「人望」だと考えています。周りの人への配慮を忘れず思いやりがある人、責任を持った言動ができる人の周りには、どんどん人が集まってきて、いろんなチャンスも生まれます。僕は今プロの世界にいますが、その世界に惹きつけられたきっかけは、Twitterで知り合ったFu選手や他の選手たちの人望。だからこそ大事にしていきたいことと思っています。
平野マネージャー プロeスポーツ選手の中には学生からそのままプロになる人もいるのですが、その年齢ですと、自己管理は簡単ではないですよね。CS entertainmentでは選手に最高のパフォーマンスを発揮してもらうために「自己管理能力」は欠かせないと考えています。マネージャーの立場としても、必要な場合は注意もしますし、選手自らが、それを受け止め、理解し、自己管理能力を向上させていけるように、常にサポートしていきます。
矢澤 eスポーツ選手には「人間性」「人望」「自己管理能力」が求められるということですね。CS entertainmentさんはゲーミングハウスで選手に設備や食事を提供されていますが、それらのことは、ここでの共同生活を通して、より磨かれていく部分もあると感じました。
eスポーツ業界の「課題」を考える
矢澤 eスポーツのシーンは急速に拡大してきていますが、業界としての課題はありますか?
玉井社長 僕が感じているのは、日本にはまだ「スーパースターがいない」ということですね。野球だったらイチローさんや大谷翔平さん、サッカーだったらキング・カズ(三浦知良)さん、久保建英さんという誰もが知るようなスーパースターがいますよね。世界では有名なプロeスポーツ選手はいますが、日本はまだまだな印象。現在の「eスポーツを少しでも多くの人に知ってもらうフェーズ」から早く脱却して、次のフェーズ、スーパースターを育成し、日本に誕生させていくことが必要だと感じています。
Web選手 実は僕、家族に初めて「プロeスポーツ選手になりたい」と打ち明けた時、「生活していけるのか」と反対されたことがありました。eスポーツが人気といっても、まだまだその認知は一部の若い世代の間だけの話。家族は不安に思いますよね。もっと日本の中でeスポーツの認知を広げて、理解を深めていくことが必要だと思っています。
平野マネージャー 私も実際に、「プロeスポーツ選手になりたい」と家族に話したら、「え、何それ?」って言われたという話はよく聞きますよ。でも「プロ野球選手」だと違う反応なのではないでしょうか。プロeスポーツ選手は、まだ一つの職業として世の中に認められていない空気があるのは事実です。これを変えていくための手段として、選手のお金の面を整備していくことは有効だと考えています。
「日本一」の瞬間
矢澤 Web選手が実際にプロeスポーツ選手をやっていて一番嬉しかったことはなんでしょう?
Web選手 そうですね、僕は日本一になったことがあるのですが、その瞬間、経験は、間違いなく僕のゲーム人生の中で一番嬉しかったことですね。
矢澤 いつ頃のことですか?
Web選手 2年前です。FOR7に所属する前、別のチームにいた頃の話です。現在のPUBG MOBILE JAPAN LEAGUEの前身となる大会で日本一になり、世界大会にも出場しました。
矢澤 すごいですね! 世界大会ですか。
玉井社長 結構すごいんですよ(笑)。
矢澤 次はFOR7で日本一をとって、世界大会を席巻して、FOR7の名前を轟かしましょう!
👇「ぶっちゃけどれくらい?eスポーツの「お金」の話――ゲーミングハウスにHERE WE GO!(2/2)」に続く
👇ゲーミングハウス突撃の模様はYouTubeでも公開中!