ゲーム業界と金融業界のエンジニア座談会~スクウェア・エニックス~
こんにちは👋 ゼロバンク・デザインファクトリー※(以下ZDF)Architecture Groupの櫻井です。みんなの銀行のアーキテクチャを支えています。
先日、株式会社スクウェア・エニックスさん(以下SQEX)とみんなの銀行で「エンジニア座談会」を開催しましたので、このnoteでは開催に至った経緯と当日の様子をお届けします。
なぜゲーム業界と金融業界でエンジニア座談会?
SQEXさんとの最初のつながりは、Google Cloudの企業ユーザー会であるJapan Google Cloud Usergroup for Enterprise、通称「Jagu'e'r」でした(みんなの銀行はGoogle Cloud に勘定系システムを構築しています)。
今年9月には、SQEXさんが『CloudNative Days Fukuoka 2023』に参加された際に、福岡・西中洲にあるみんなの銀行までオフィス訪問をしてくれました! その時の様子は「スクエニITエンジニア ブログ」で公開されているので、ぜひご覧になってみてください。
👇【スクエニITエンジニア ブログ】CloudNative Days 福岡 2023 参加とオフィス訪問記
そんな経緯もあったので、私はつい「大好きなゲーム会社、SQEXさんのオフィスに自分も行ってみたい!」という単純な発想からオフィス訪問を企画したわけですが、結果としてオフィス訪問から座談会と懇親会の開催につながり、実務に役立つ有意義な情報交換の場を持つことができました。
座談会 事前の準備
SQEXさんへのオフィス訪問についてZDF内で連携したところ、すぐさま「行きたい!」とたくさんの手が挙がりましたが、全員で押しかけるわけにはいきません(笑)。
実際に先方に訪問させていただくスタッフの人数を絞り、その他のスタッフは東京オフィス・福岡オフィスからオンラインで参加することにしました。
以前、SQEXさんがみんなの銀行にオフィス訪問してくださった際は、予定していた2時間のミーティングがあっという間に時間終了となった経験から、今回の座談会では、念のためSQEXさんに3時間という長尺をとっていただきました。
とはいえ「3時間もお時間をもらいながら、座談会中に話すことがなくなってしまったらどうしよう……」という心配も少しあったので、事前にZDF内で「SQEXさんに聞きたいこと」を募り、それをベースに座談会の展開を考えていくことにしました。
結果として「話すことがなくなってしまったらどうしよう……」という心配は杞憂に終わり、双方活発な発言で大盛会。あっという間の3時間となりました✌
座談会当日 SQEXオフィスがすごい!
新宿にあるSQEXさんのオフィスに訪問した当日。
オープンスペースには最新のゲーム映像が流れていて、応接ルームにはスライムやチョコボが!
SQEXファンにはたまらない特別な空間でした✨
お写真でお伝えできないのが残念ですが、SQEXさんのオフィスの様子は公式サイトで少しだけ垣間見れますのでチェックしてみてください。
👇SQEXさんの公式サイト(オフィス紹介ページ)
座談会の内容はこんな感じ!
座談会は以下の流れで進行しました。
自己紹介
開発組織の体制・機能開発の流れについて
リリースの方法
改善活動
業界ならではの苦労話
座談会での詳しい発言などはここでは伏せさせていただきますが、システムを開発・運用する者同士、ゲーム業界、金融業界ならではのそれぞれの苦労話に驚きを覚え合ったり、また業界は違えどGoogle Cloudとマイクロサービスアーキテクチャを採用する者同士、共通の視点や興味を持って意見交換することができました。
みんなの銀行の勘定系システムをGoogle Cloudで動かす話についてはこちらのnoteをご覧ください!
👇日本初の「デジタルバンク」として Google Cloud に勘定系を構築。Cloud Spanner で銀行基幹システムで求められる可用性を実現
座談会終了後には、懇親会も!
座談会の終了後には、懇親会も開催されました(ありがとうございます!)
懇親会ではまた一段とカジュアルな雰囲気となり、「一番好きなゲームシリーズタイトル」や「好きなプログラミング言語」といった趣味的な話をさせていただき、大変興味深かったです。
その中で『ドラゴンクエスト1』は64KBしかない!という話を聞いて、かなり衝撃を受けました。
僕はストレージがGB以降のゲームをやってきた世代だったので、当時のエンジニアの技術力と発想力に驚きました。自分で開発する時でも、データサイズを小さくする努力は忘れてはいけませんね。
ここにプログラミング言語の話が出てくるあたり、エンジニアの懇親会っぽいですね(笑)。お互いのことをよく知り合える、とても貴重な時間となりました。
オフィス訪問を振り返って
会社を飛び出して「エンジニアの横のつながり」を持てたことはとても良かったなと思います。
他社の開発手法や運用体制を知れると同時に、実際の業務における運用方法や困っていることを共有することができました。これからも横のつながりやセミナーなどを通して情報を吸収し、自分たちの開発・運用業務に活かせるようにしていきたいと思います。
また今回、社外とのこのような企画自体、私にとって初めてのことでした。社内とりまとめから打診、事前の準備、訪問当日の対応などの一連の流れを通じて、社外はもちろん、社内の様々なスタッフとのコミュニケーションも生まれました。
「●●のファイナルファンタジーシリーズで遊んでた」など、子供の頃の思い出話も多く聞こえてきました(笑)。インナーコミュニケーションにもプラスに働き、とても良い体験となったと思います。
このような貴重な機会をくださったSQEXの関係者の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!